毎日履いている靴は、気が付くと不快なニオイが発生していることがあります。
同じ靴を繰り返し履くことで、靴の内部は菌が増加しやすい環境に変わってしまい、嫌なニオイの原因に。
菌が増えてしまう原因をよく知り、ちょっとした工夫をコツコツと続けてニオイの発生を抑えましょう。
臭くなってしまった靴に対しても、手軽に試せる対策から効果的な洗い方まで、お気に入りの靴を気持ちよく履き続けるコツを一挙にご紹介します。
Contents
靴のニオイを取る4つの方法
日ごろからニオイ予防に気を遣っていても何かのきっかけで靴が臭くなってしまうことがあります。そんな時にどんな対処をするのがよいのでしょうか。
消臭スプレー
手軽に使えてすぐに変化がわかるのはやはり消臭スプレー。
使用した直後からニオイが抑えられるため、外出前にニオイが気になったときにも使えます。吹き付ける場所や量を自分で調節できるため、手軽に手堅く消臭できます。
重曹のパックを作って入れる
重曹には中和消臭と吸着の作用があります。弱アルカリ性の物質で靴のニオイのような酸性のニオイに対して中和して消臭作用を発揮します。お茶用の不織布パックに重曹を詰めたものを靴に入れるだけでニオイを消臭・吸着してくれます。3か月くらいを目安に交換するのがオススメ。
脱いだ靴に10円玉を入れる
銅には菌などの微生物の発生を抑える効果があり、下水処理場などでも使われています。
10円玉は95%が銅でできているため、脱いだ靴に数枚入れておくだけでニオイの原因となる菌の繁殖を防ぐことができます。効果が比較的ゆるやかなため、一晩を目安に入れておくのがオススメです。使った10円玉はときどき洗うようにしましょう。
一番いいのは洗うこと
スニーカーなど洗える素材の靴は、洗剤を使って洗うと汚れもニオイも落とせます。ニオイをとるには、原因を取り除くのが最も効果的です。臭くなってしまった靴は菌や汗などのニオイの原因が生地の中に染み込んでいるため、しっかり水を通して取り除きましょう。生地の中に菌が残ったままだと、濡らしたことでかえって臭くなってしまうことがあるため、生地の中までしっかり洗うことが重要です。また、洗った後は風通しのいいところで素早くしっかり乾かすことが大切です。
~ちなみに~
酸性のニオイとはどういうニオイでしょう。液体に酸性とアルカリ性があるように、気体であるニオイ物質にも酸性のものとアルカリ性のものがあります。身近なものでは、お酢の酸っぱいニオイは酸性のニオイで、傷んだ魚からはアルカリ性のニオイがします。
アルカリ性の消臭剤は酸性のニオイと相性がよく、中和して消臭することができます。逆に、酸性の消臭剤はアルカリ性のニオイに対して中和消臭の機能があります。
足や靴のニオイの代表的な物質は「イソ吉草酸」という酸性のニオイ物質。これは、お酢に含まれる酢酸と同じ「カルボン酸」の仲間で、酸性の性質を持っています。そのため、弱アルカリ性の物質で消臭することができるのです。
靴を長持ちさせる洗い方
靴を洗うことでニオイ対策になります。
とくに頻繁に履く靴は、ニオイだけでなく汚れも蓄積されるため定期的なお手入れが必要です。
しっかり洗ってをしてキレイな靴で出かけましょう。
靴の手洗い 5STEP(スニーカーの場合)
1.インソールや紐を外し、スニーカーの中の汚れやごみを取り除きましょう。
このときに、靴をぬるま湯に浸し、全体の汚れやごみをある程度落としておくと洗いやすくなります。
2.洗面器やバケツにぬるま湯を張り靴用洗剤を加えて洗浄液を作ります。
靴用洗剤がないときは、洗濯洗剤や石鹸を使いましょう。
3.靴を洗浄液に浸して、やわらかいブラシや歯ブラシで汚れを落とします。
一緒にインソールや紐も水に浸して洗うのがおすすめです。
水が汚くなったらきれいな水に変えて繰り返し汚れを落としましょう。
汚れが落ちたら、最後にキレイな水で洗剤や石鹸を流します。
4.靴を日陰の風通しがいい場所で乾かします。熱風や直射日光は素材を傷つける可能性があるため注意が必要です。
5.スニーカーが完全に乾いたら、インソールや紐を戻しましょう。
最後に消臭ミストを吹きかければ、さらにニオイの対策ができます。
手洗いをすれば細かいところまでキレイにすることができますが、時間がないときには靴用洗濯機を使用するのもおすすめです。
靴の素材によっては、水洗いができない場合や特別な手入れが必要な場合があります。素材の特徴を確かめてから、素材にあったお手入れ方法を選びましょう。
毎日の簡単な習慣で、靴のニオイを防ごう!
一度臭くなってしまった靴は再び臭くなりやすくなることも。靴が臭くなってしまう前に、毎日のちょっとした習慣でニオイの発生を防ぐことができます。
靴の消臭のために毎日できること
靴のニオイは菌が原因。湿気や汗などが溜まった靴の中は菌が増えやすい状態です。 脱いだ靴はすぐに靴箱にしまわずに少し乾かしてからしまうことで、履いていない間に菌が増えることを防ぎます。また、同じ靴を毎日履いていると菌が増えやすい状態が続いてしまいます。ときどき靴を休ませる日をつくり、よく乾かすことで菌の繁殖を防ぎましょう。靴を脱いだ後に除菌効果のある消臭スプレーをかけることも、菌の繁殖を抑えることに繋がります。10円玉や乾燥剤を靴に入れておくことも菌が増えにくい環境づくりができて有効です。
靴に湿気や汗などをためないためには、靴下の役割も重要です。 湿気をためこまないように、良く乾いた靴下を履くようにしましょう。五本指靴下は指の間に湿気が溜まりにくく、臭くなりにくいようです。素足の上に直接靴を履くと、菌のエサとなる汗や皮脂が靴に残りやすくなるのでなるべく避けましょう。
足は汗腺が多く、皮脂が溜まりやすいので注意が必要です。特に指の間は汚れも菌もたまりやすいので、丁寧に洗い、良く乾かします。特に気になる人は薬用のデオドラントクリームもオススメです。
靴が臭い原因はなにか
気が付くとなんだか靴が臭くなっていたり、雨の次の日に靴が強烈なニオイを放っていた経験はありませんか?どうして靴は臭くなってしまうのでしょうか。
靴が臭い原因は雑菌のせい
靴のニオイの原因は菌の繁殖にあります。
靴の中は通気性が悪く、湿気がこもりがち。ニオイのもとになる 菌は温かい場所や湿った場所を好む ため、湿気がこもった靴の中はとても 菌が増えやすい環境です。靴の生地は厚く、乾燥しているように見えても実は湿気が溜まっていることも。一日中履き続けた靴の中は熱も湿気も閉じ込めているため、菌にとってはまるで楽園です。
さらに、靴の中は菌が増えるための栄養もたまりやすい環境。
もともと人の足の裏は汗の出口である汗腺が多く、そこに靴による保温効果も加わるため、靴の中は汗をかきやすくなっています。
汗や皮脂は菌のエサとなるため、ケアをしなければ靴の中はどんどん菌が増えてしまいます。
革靴やブーツは特に通気性が悪く、熱や湿気を閉じ込めやすいため対策が必要です。
靴・靴下・足に雑菌が繁殖
靴の中で菌が増えるのは、靴だけのせいではありません。
靴・靴下・足、それぞれに気を付けることで菌の繁殖を効果的に予防することができます。
同じ靴を毎日履くことは避けたり、雨などで濡れた靴は風を当ててしっかり乾かすなど、細かな気遣いが菌の繁殖を防ぎます。
靴が乾いていても、靴下が湿っていたらやはり菌が増えてしまいます。靴下を生乾きのまま履かないことや汗をかいた靴下は清潔なものに履き替えるなど、靴下のケアも実は大切です。
足のケアをして菌にエサを与えないようにすることも有効。入浴の際にしっかり洗うように心がけましょう。
~ちなみに~
靴のあの独特のニオイは実は「菌のニオイ」ではありません。皮脂などのエサを食べた菌が出す「排泄物のニオイ」があの嫌なニオイの正体です。菌が繁殖することでその排泄物がどんどん増えるため、菌の繁殖を抑えることが、靴が臭くなることを防ぐために重要なのです。
湿気や汗などをため込まず、靴が臭くなるのを防ぐことが重要
靴のニオイは繁殖した雑菌が原因です。湿気や汗などが溜まった靴の中は、菌が増えやすい環境。脱いだ靴は少し乾かしてからしまうようにしたり、靴を休ませてよく乾かす日を作るなど、靴に湿気をため込まない工夫が大切です。除菌消臭スプレーなどの除菌・抗菌アイテムを使って菌の繁殖を抑えることも有効です。
また、靴下や足を清潔に保つことで、靴の中が菌の好む環境になることを防ぐことができます。足は代謝がよいため汚れやすく、指の間まで毎日よく洗うことが大切です。
臭くなってしまった靴は洗剤を使って洗うことでニオイの元から取り除くことができます。洗った後はよく乾かすことを心掛けましょう。消臭スプレーなどの消臭アイテムは手軽にニオイを取り除けるため、忙しい時にもオススメです。
ハル・インダストリは靴のニオイにも真剣に向き合います。
除菌消臭ミストは独自配合の消臭成分が靴のニオイを素早くしっかり消臭。除菌成分が菌の繁殖を抑えます。臭くなってしまった靴には、多めに吹き付けることで生地に染み込んだ菌やニオイにも作用します。
お気に入りの靴を快適に履き続けるために、ハルの消臭剤を試してみませんか?