柔軟剤は文字通り衣類などをやわらかく仕上げるためのものですが、香りが付いている商品も多くあります。そのため、柔軟剤を使うと香りが付くのは不思議なことではありません。
しかし、なかには周囲の人が気になるくらい柔軟剤の匂いが強い人もいます。この記事では、どうしてそんなに柔軟剤の匂いが強い人がいるのか、その理由を解説します。
1.柔軟剤のニオイが強くなってしまう理由
柔軟剤のニオイが強くなってしまう理由には、柔軟剤の種類や一般的な好み、香りについての考え方などが関係しています。柔軟剤のニオイがとても強い人がいる主な理由を知っておきましょう。
1-1香りを重視した柔軟剤が増えている
ニオイが強く感じるのは、外国製をはじめとした強めの香りがつく柔軟剤が増えているからです。
アメリカ製の香りが強い柔軟剤がブームの火付けとなり、その後日本でも香りを重視した商品が増えていきました。特に香り成分が多く含まれているものや香りが長続きするものが多くなり、それを謳い文句として販売する例も少なくありません。
香りが強く、さらに長持ちするため、そうした柔軟剤を使った洋服は、洗濯してから時間が経っても香り続けます。例えば、会社の隣の席の人や電車内で近くに立った人から柔軟剤がにおうのも、こういった香り重視の柔軟剤による影響があると考えられます。
1-2.香りが必要だと思っている方が多いから
柔軟剤のニオイが強い人が多いのは、香りを必要としている人が一定数いるからでもあります。
2022年3月に行ったハル・インダストリと日本トレンドリサーチの柔軟剤に関する共同調査では、柔軟剤に香りが必要だと思う方が7割以上いることがわかりました。
男女ともに、柔軟剤の香りを「必要」と答えた人は3割以上、「少しは必要」と答えた人も3割を超えています。このデータでわかるとおり、香りがあったほうが良いと考えている人は一定数います。
柔軟剤の香りが必要な理由としては、自分が好きという答えのほか、他者ウケが良いという答えもありました。男性のなかには、清潔感があると思われるためと答えた人もいます。
1-3.香りが弱くなったと感じて柔軟剤の使用量が増えるから
柔軟剤の使用量が増えることも、柔軟剤の匂いが強い人がいる理由として考えられます。
必要以上に強くしようとは思っていないものの、自分では香りが弱くなったと感じたため、使用量が増えている場合があります。
人の嗅覚は、同じニオイを嗅ぎ続けているとそのニオイに慣れてしまいます。これは「順応」と呼ばれる現象です。柔軟剤を使い続けているうちにニオイの感じ方が弱くなり、実際には変わっていなくても自分では香りが弱くなったと思ってしまうのです。
この現象は、周りの人には香りが強すぎて臭いと思われても、自分では香りを強く感じていないことが特徴です。
同じ香りの柔軟剤を使い続けることで嗅覚の疲労を起こすため、この現象は起こりやすくなります。そのため、香りが弱くなったと思ったら量を増やすのではなく、他の香り柔軟剤を使ってみると良いでしょう。
まとめ
柔軟剤のニオイが強い人がなぜいるか、その理由を紹介しました。
香りの強い柔軟剤を使っている人も善意や気遣いから使っていることがわかります。また、自分の嗅覚の感じ方の変化が原因で柔軟剤を使い過ぎている可能性もあります。
香り付きの柔軟剤は、人気が高く多くの人から受け入れられています。しかし、嫌いな人からすると悩ましい問題だと感じるもの。
柔軟剤の香りは、個人の考えや好みによって反応は千差万別です。もし周りに柔軟剤のニオイが強い人がいたら、今回の理由をもとにさりげなく伝えてみてはいかがでしょうか。