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公開日:2020.04.20 / 最終更新日:2024.02.27

消臭ビーズ

その消臭ビーズは安全?ビーズの毒性や人体の影響について

その消臭ビーズは安全?ビーズの毒性や人体の影響について

消臭剤にはさまざまな形状のものがあり、液体やゼリー状のビーズを使った据え置き型と、ミストのようなスプレー型の2種類に分けることができます。

高い消臭効果が期待できる消臭ビーズですが、その安全性も魅力のひとつ。
製造しているメーカー・商品によって使われている成分は異なりますが、基本的に消臭ビーズは無害で人体への影響もありません。
今回は消臭ビーズの安全性について解説します。

消臭ビーズは基本的に無害

消臭ビーズは基本的に無害で安全なものですが、どういった成分が使われているのでしょうか?
まずは、一般的な消臭ビーズに含まれている成分について確認していきましょう。

 

一般的な消臭ビーズの安全性

消臭ビーズの成分として、一般的に吸水性ポリマー(高吸水性樹脂)が使われています。
また、消臭効果だけでなく香り成分が含まれているアイテムもありますが、注意したい点もあります。

むっしゅー
むっしゅー
吸水性ポリマーってよく聞くけど、どんなものなんだろう?
特長と注意点を合わせてチェックしてみよう!
しんむー
しんむー

 

人体に害のない吸水性ポリマー

吸水性ポリマーは、ポリアクリル酸ナトリウムという物質でできています。吸水性ポリマーの一番の特長は、吸水性保水性です。

以下画像は、当社で使用している水分を吸収する前の吸水性ポリマーです。

給水する前の吸水性ポリマー

脱脂綿やティッシュなどの吸水量は、本体の重さの10~20倍程度なのに対して、吸水性ポリマーの場合は、純水で自重の200~1000倍と非常に高い吸水能力があります。
また、一度吸水した水分は、外から多少の圧力がかかったとしても放出されない保水力の高さも魅力的です。

吸水性ポリマーは、吸水性樹脂工業会よって安全性も確認されており、おむつ・生理用品など日頃なじみのある日用品の原料として使われているのです。

例として以下の安全性試験から、吸水性ポリマーが皮膚に付着したり、誤って食べたりしても、害がないことが証明されています。

急性毒性試験

高分子吸水材を誤って飲み下した場合の急性毒性に対する安全性評価法

皮膚刺激性試験

直接皮膚に付着した場合の刺激性に対する安全性評価法

接触感作性試験

直接皮膚に付着した場合のアレルギーに対する安全性評価法

膣粘膜刺激性試験

直接局部粘膜に接触した場合の膣粘膜刺激性に対する安全性評価法

香料入りの商品には注意が必要

本来ニオイを消す役割の消臭ビーズですが、香料が含まれている商品があります。

香料の多くは揮発性成分で、大気中で気化する性質があり、環境中へ放出されると人体やペットに悪影響を与える可能性があります。

特に人間の数十万~数百万倍の嗅覚を持つペットは、私たち以上に嗅覚をフル活用して生活をしています。
また、香り成分を体内で代謝できないペットもいるので、ペット飼育環境での香料の使用は避けるべきです。

最近では、芳香剤、洗濯用洗剤、柔軟剤の香り成分によって引き起こされる「香害」も社会問題になっています。香り成分が引き金となり、めまいや頭痛を引き起こすことも珍しくありません。こちらも注意が必要です。

むっしゅー
むっしゅー
ペットを飼っている人は、香料が含まれている商品には気をつけた方がいいんだね。
消臭剤だけでなく、アロマオイルとかの香料入りのものを使う場合も、扱いに注意が必要だね。
しんむー
しんむー

ハル・インダストリの消臭ビーズの安全性

ハル・インダストリの消臭ビーズ600g

ハルインダストリの消臭ビーズに使われている消臭成分は、100%植物由来です。
この成分と吸水性ポリマーを組み合わせることで、安全性はもちろん、高い消臭効果を実現しています。

 

植物由来の成分は基本的に無害

消臭成分は、マツ・ヒノキ・スギなど針葉樹系の10数種類のエキスを抽出し、ブレンドしたものを使用。
エキスがニオイの元となる成分と化学反応を起こすことで、消臭効果を発揮しています。

ハル・インダストリ
ハル・インダストリ
自然の消臭原理を活用しているため、無害で安全なものです。

 

食品加工会社の消臭剤としても使用される

ハルインダストリの消臭剤は、その安全性の高さから食品加工会社でも使われています。

昭和50年代、水産加工工場が多い静岡県では悪臭に悩まされていたものの、「消臭」という言葉がなかった当時はニオイを香りでマスキングする手法が一般的でした。
マスキング以外の方法でニオイを抑える、かつ食品を扱う現場でも安全に使えるものではいけなかったため、悪臭解決は難しかったのです。

食品を扱う安全性が最も重要視される現場のニオイを消すものとして、着目したのが自然の摂理を応用した植物成分でした。
当時の食品加工工場の製造ラインで使われていたことからも、ハルインダストリの消臭剤の安全性の高さが伺えます。

 

安全性試験の実施

ハル・インダストリの消臭ビーズは、ご家庭内で安心・安全にご利用いただけるように安全性試験を実施しています。

実際のさまざまな使用場面や、万一の誤使用まで想定した試験を行い、消臭ビーズの安全性を確認しています。
※一般財団法人 日本食品分析センター調べ
※幼いお子様、ペットの誤飲を防ぐために、手が届かないところに設置してください。

消臭ビーズ 安全性試験 試験結果
皮膚一次刺激性試験
10031421001-01号
無刺激性
急性経口毒性試験
10031421001-02号
LD50値
5,000mg/kg以上

安全な消臭ビーズの選び方

消臭ビーズに使われている成分の安全性について紹介してきましたが、実際選ぶときにはどういった点に注意したらいいのでしょうか?
中身はこぼれないか、成分表示が記載されているかなど、チェックするポイントを確認していきましょう。

中身がこぼれにくい

容器から中身のビーズがこぼれてしまうと、ビーズが床に転がってしまい、お子さまやペットが誤飲する可能性があります。

ハル・インダストリ
ハル・インダストリ
容器の形状を見て、こぼれにくいものを選ぶといいでしょう。

 

容器の形状

消臭ビーズの容器形状は、フタの上部に穴や隙間があり、その穴から消臭成分が蒸発して消臭できる仕組みになっています。
隙間部分が大きいほど空気への接触面積が多くなるため、消臭効果も高まりますが、その分使用期間が短くなります。

また、消臭ビーズを指定以外の別の容器に移し替えてしまうと、ビーズが小さくなったとき中身がこぼれてしまう可能性があります。
入れ替える際は同じ形状の容器を使うようにしてください。

消臭ビーズ140gの容器の形状

 

成分表示がきちんと記載されている

消臭剤は、薬事法・家庭用品品質表示法の対象外となっているため、製品表示に関する法的な規制はありません。
そのため、芳香消臭脱臭剤協議会によって自主基準が設けられており、製品表示を記載するようになっています。

有効性がある成分や主要成分は一般名や化学名で表示されており、いくつかの成分が組み合わさった混合物や、成分の特定が化学的にできない場合は総称名で表記されます。
香料・植物抽出物などが総称名の例として挙げられます。

消臭ビーズは安全が確認できるものを選ぼう

消臭ビーズは一般的に安全な成分でできていますが、体質によって合わない成分が含まれている可能性があります。

ハルインダストリの消臭ビーズは、無香料なのはもちろん、100%植物由来の消臭成分を使っているため、人体に影響を与える心配はありません。
品質表示を確認して、安全なものを使うようにしてくださいね。

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